ファイナルファンタジーVIのレビュー
発売元:スクウェア
発売日:1994年4月2日
ジャンル:ロールプレイング
ゲームの評価
難易度 |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
操作性 |
★★★☆☆☆☆☆☆☆ |
快適さ |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
グラフィック |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
音楽 |
★★★★★☆☆☆☆☆ |
おすすめ度 |
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ |
破綻したゲームバランス
このゲーム、ゲームバランスが完全に破綻している。
まず序盤だけで言えば、エドガーというキャラの機械による攻撃がそれに当たる。
オートボウガンは無属性で敵全体を攻撃でき、序盤のザコはほぼ一掃できる。
また、敵全体を混乱させるブラストボイスや、敵全体にダメージ+毒のバイオブラストといった
強力な機械が序盤の時点で手に入れられる。さらに、機械は無制限に使え
使ったことによるペナルティが一切ないので序盤から何も考えずにそればかり使っていればよい。
次に、回復アイテムを序盤から大量に買い込むことができる。
HP回復アイテムのポーションは最初の敵1匹分程度の金額しかかからない。
毒消し、目薬など状態回復アイテムもその位しか金額がかからないので、
中盤以降は店で買える消費アイテムは常に99個携帯でき、金銭面も全く困ることはない。
この時期のRPGでは消費アイテムの価値が小さいものが多いので
それだけでは他のRPGより大きく劣る理由にはならないが、
同じアイテムを99個持てる上、持てるアイテムの種類は無制限である。
更に酷いことに、状態異常を無効にするアクセサリが存在するが、
状態異常になってからそれを無効にするアクセサリをつけると、その状態異常が消えてしまう。
例えば、毒にかかったときに毒を無効にするアクセサリである『星のペンダント』を装備すると
それだけで毒が回復してしまうのである。つまり、移動中に限ればその状態を防ぐ
アクセサリさえ持っていれば、消費アイテムを使う必要もなく無制限に状態異常を回復できるのである。
次に、魔石システムについて。
このゲームの魔法習得システムは、魔石というアイテムを装備してある程度戦闘することで
その魔石固有の魔法を習得することができる。これがあまりにも習得までの速度が高すぎるのである。
それによって、どのキャラも同じ魔法を覚えてしまい役割分担をする必要が一切なく、
キャラ毎の個性が無くなってしまう。ちなみにこのゲームのキャラは全員、
能力値が全部同じでキャラの違いは固有スキルと顔くらいである。
更に、魔石を装備することでそれに対応した召喚獣を
使えるようになるのだが、戦闘中1回しか使えない上、
消費MPが異常に多くそんなに使える効果のあるものがない。
今作での召喚獣の扱いは切り札的な扱いにしたかったのだろうが、
切り札としての効果も微妙だし、そんな切り札が必要になるような
シチュエーションは皆無と言っていい。
このゲームのバランスを一番狂わせている要因は、やはりバニシュ&デスだろう。
バニシュとは、対象を透明にし物理攻撃を一切受けなくなる代わりに
どんな魔法も100%必ずきいてしまう。
そして、デスは対象を即死に至らしめる魔法である。
つまり、バニシュを敵にかけた後にデスを使うと、
100%必ずバニシュがかかった敵は死んでしまうのである。
この戦法はほぼ全てのボスに効いてしまうので、ボス毎の戦略なんてあったものではない。
どのボスも、バニシュをかけた後デスを使うだけで簡単に勝ててしまう。
この仕様は、ゲームというものを舐めているとしか思えない。
キャラが勝手にコロコロ変わる
序盤は、一応ティナというキャラを中心にストーリーが進むのだが、
ちょっと進むとすぐキャラが離れ離れになってしまい
それぞれのキャラのストーリーを別々に追っていくことになる。
こういうことをすると、プレイしている自分は
ゲーム上の誰として動かしていくことになるのかが希薄になり、
プレイヤーとゲームとの距離感をより大きくなっていく要員となってしまう。
中盤以降は、なぜか他キャラが主人公のような扱いになってしまい、
前半で重要キャラのはずだったティナが
無駄に沢山いるキャラの中の一人という扱いになってしまう。
ここまでプレイヤーを置いてきぼりにするゲームも中々無い。
プレイヤーは、自分の意志でゲームを進めていくというより、
人形劇を進めていくためにちょっと手助けをしてやる程度の
役割でしかないと割り切るしかないだろう。
グラフィックが汚く、生きた感じが無い
2Dグラフィックに無理に立体感をつけようとして、
逆に建物などがギザギザの汚いグラフィックになっている。
また、チョコボや飛空挺に乗ったときは更にフィールドが汚くなる。
敵のグラフィックは1枚絵みたいで生きた感じが全く感じられない。
味方キャラは戦闘画面をちょこまか動いているのに対し、
敵は全く動かず地面にへばりついたようなグラフィックなので、
味方キャラは何も無い所で何でこんなに必死なんだと白けてしまう。
ゲームをプレイした感想
序盤から味方が強すぎて戦闘に緊張感が全く無い。
どうでもいいふざけたストーリーを見せるために、
他のゲーム要素を全ておざなりにしてしまった印象を受けた。
散々煽っていた魔導アーマーも最初にちょっと出るくらいで、
ゲーム性という観点からすれば、ほとんど意味の無いものとなっている。
魔導アーマーをカスタマイズしたり、状況に応じて搭乗したり
色々面白くなりそうな可能性があっただけに、
ただストーリー上で必要なだけの要素でしかないのが残念だった。
キャラを育てる楽しさも無く、戦闘が楽しくもなく、
ゲームとしては褒められる部分が全く見られない。
だが、これが受けてしまったために
VII以降もこのようなゲーム性をおざなりにして
どうでもいい人形劇を見せつけるだけのゲームに化してしまった。
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